みなさんこんにちわ。
サクラが咲き乱れたかと思いきや、連日の夏日で体調を崩している親バカです。
さて今回は、ワールドカップの抽選も決まりいよいよサッカーも盛り上がってくるかというところですが、ちょっと心配なことを。
英語で『強さ』や『激しさ』などを意味する『インテンシティ』について。
Intensity インテンシティ
英語でIntensity=インテンシティは最近世界のサッカーやスポーツ界でよく聞くフレーズですよね。
日本では日本代表の監督だったザッケローニさんが、使ってたワードですよね。
このインテンシティは非常に良いこととして捉えられていますが、実際のところどうなのかなと思うことがありますね。
Intensity インテンシティとは
英語で『強さ』や『激しさ』などを意味します。
ここ数年で普及したインテンシティという言葉を日本では『プレー強度』と一般的に訳しています。
サッカーでいうと、1対1の守備やボールホルダーへのプレスの強さ、寄せの速さなど、様々な場面で表現されます。
『強さ』、『激しさ』という意味ですが、使い方としては、『インテンシティが高い』、『インテンシティが低い』と表現されることが多いですね。
激しいプレーには『インテンシティが高い』。当たりが弱いプレーは、『インテンシティが低い』。
こんな感じで使われ、現代のサッカーにおいてはインテンシティが高いことが良いとされる傾向がありますよね。
インテンシティが高いの誤解
『インテンシティが高い』ことは、守備、攻撃の両面で相手を圧倒できるし、現代サッカーにおいて非常に重要な戦術だと思います。
ただ一方でちょっと気になる兆候もあります。
インテンシティとかデュエルみたいなサッカー用語が色々な外国人監督が来るたびに話題になり、色々な考え方が浸透してきました。
Jリーグとかでもそうですが、激しいプレーとラフプレーが混同してないかって思います。
激しいプレーでも正当なチャージ、タックルなら良いと思いますが、過度に傷つけかねないプレーなども多くなってきていると思います。
今や世界最高のリーグとして知られる、プレミアリーグなどでは元々スピーディーかつ当たりも激しいプレーが多く、レフェリーも簡単に試合を止めなかったしてましたが、近年はけっこうエぐい。
故意ではないと思いますが、選手が試合中のケガで、長期離脱をしてしまうケースがけっこうあります。有望な若手選手達もケガで離脱をする選手が多くいます。
プレミアリーグだけでなく、多くのリーグでそれが起こっています。
インテンシティとラフプレーが同義的な意味合いで捉えられているのではと思ってしまうし、一昔前のようなサッカーに逆戻りしている感さえ感じますね。

いわゆる『カニバサミタックル』。足首ロックされて下手したら骨折ですよ。
アメリカで行われたリヴァプール対セビージャのプレシーズンマッチ。
セビージャDFジョリ・ニャニョンがリヴァプールDFヤセル・ラルシを蹴る。
味方のファールを見逃されたかつ、ボールを出さないラルシに対して報復。
ボール関係ないしっていうかただの暴行ですよこれは・・・
VAR ビデオアシスタントレフェリーへの期待
上記のようなラフプレーが頻発する試合を少なくするためには、レフェリーが試合をコントロールすることが重要だと思います。
とはいえ、あの広いスペースを90分、ラインズマンを含め3人~5人でカバーしかつ適切な判断を下すのはほぼ無理ゲー。
そういったいみでは、VAR=ビデオ・アシスタント・レフェリーには非常に期待しますね。
VARは試合を常にチェックしていて後述のような助言すべき事があった場合に主審に助言をするのですが、判定を決定するのは主審でありVARに決定権はないんです。結局は主審ありき。
これにより、判定が覆ることも多く、物議を醸すことが多いですが、オフサイドや、ゴールシーンなどでの誤審は少なくなったと思うし、クリーンな判定ができつつあるのかなと思うので、好意的です。
とはいえ、もっとスピード感をもってできないものかと思っちゃいますが、仕方ないですね。
VARの対象となり得るプレー
下記4つがVARの対象となるプレーとされています。
・得点シーン(ゴールか否か)
・PK(PKの判定の成否)
・一発レッドカード(即レッドカードに当たるか否か)
・レッドカード、イエローカードの判定(判定の整合性のチェック)
※なおかつ『確実かつ明白な誤審』もしくは『重大な見逃し』の疑いがある場合だけ。
この『確実かつ明白な誤審』と『重大な見逃し』がやっかいで、明らかな危険なプレーには対象となるが、過度なプレーには適用されないから、ラフプレーが見逃されている現実があるんですよね。
フィジカル性とアグレッシブさは、サッカーの素晴らしい一面ではあるけれど、過度に激しいプレーや、選手生命、ケガに繋がるようなプレーから素晴らしい選手達を守るためにも、VARの運用や、過度に激しいプレーへの罰則を強化すべきだと思いますね。
そのためにも、VARがレフェリーを否定するものではなく、レフェリー(主審)をもっと手助けするシステムであって欲しいと思います。見る側の我々の意識も含め。
さいごに
今回は、VARへの期待と『インテンシティ至上主義』への危惧を独断と偏見で書いてみました。
近年の過度に激しいプレーはけっこうヤバいと思います。育成年代の子供たちにも誤った認識を持ちかねないと思います。
通信技術の進化で世界各地で素晴らしいプレーが見れるようになってきたし、ワールドカップも近づいてきて楽しみも増えてきましたが、だからこそラフプレーではなく、本当の意味で献身的で『インテンシティが高い』試合が多く見られるように期待したいしたいですね。
おしまい
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