みなさんこんにちは。
12月28日に第100回の全国高校サッカー選手権大会が開催されます。
興味を持って頂いた方は、こちら↓から宜しくお願いします。
高校生年代の彼らが今後の日本サッカーを支えていく人材なので期待したいですね。
そして、この高校生年代の選手達が続々Jリーグ入りが決まっているそうなんです。
一見すごいことなんですが、内訳をみるとムムムっとしてしまうこともありまして、今回はそのあたりのことを。
高校→プロ 高校年代の選手たちが続々とプロ内定を掴み取る!
【高校・ユース】Jクラブ加入内定選手(12/15現在)
2021年11月末までに72人の高校年代の選手たちがプロ内定を掴み取ってるんですって。
72人の内訳は高体連いわゆる一般の高校に所属している選手が31人、Jクラブユース勢が41人となっている。
静岡県の静岡学園は4名、埼玉県の昌平高校、大阪の興国高校は3名ものJリーガーが誕生している。
一昔前なら考えられないぐらいすごいですよね。
※ちなみに、高校選手権に出るのは静岡学園だけ。
ユース出身者がプロへみたいなイメージでしたが、ユースと高校出身のJリーグ内定者が近くなっているんですね。
とはいえ、名古屋や、ガンバ大阪、柏レイソル、FC東京のように下部組織をもっているJクラブは、ユースからの昇格組がほとんどを占める状況が一般的なので、高校出身者はさらに狭き門の第一段階を突破したってことですね。
一方の大卒は、高校生年代よりも多く、100名近い選手の加入が内定している。
大卒内定者(12月7日現在)
1993年~2022年 高校年代のレベルが上がっている?
高卒→プロの選手達が多くなってきているのはいいことですし、育成強化が図られているとも言えますが、実際のところそうでもないかもしれません。

1993年全10チームでスタートしたJリーグですが、2019年までの26年間で55チームへ。
2021シーズンは、新型コロナの影響で昇格、降格がなかったため、57チーム。
2022シーズンは、J1が18チーム、J2が22チーム、J3は降格がありませんが、JFLからの昇格がある為、現在の15チームから増えていく事になります。
1993年から実に5倍強にチームが増えています。これからも増えていく可能性もあります。
つまり、プロサッカー選手の受け皿は確実に増えている。
戦術、技術、環境などは明らかに良くなっていて、高校生年代の選手達がサッカーが上手くなっているのは間違いないと思います。
とはいえ、J1に加入する高校年代が多いかと言われるとそうではなく、J2,J3といった下のカテゴリーから研鑽を磨きプロ選手として活躍を目指す選手が多くなっていると言えるかもしれません。
クラブ側としても、高校年代で獲得して育てるよりも、大卒選手を即戦力として獲得していく方が、経営面、戦力面の両面で効率的ですからそういったクラブが多くなっているのが現状ですね。
【Jリーグ内定者】高校生•大学生一覧 2021年-2022年[J1J2J3新加入]
日本サッカーの未来は明るい?
何を持って明るいというかは難しいところですが、メッシやらC.ロナウドみないな超がつくようなスーパースターは難しいですが、やっぱり若くて有望な選手が出てくること、継続的に出てくるような状況であれば日本サッカーの未来は明るいですよね。
大卒選手が躍動 世界に比べ育成が進んでいないのでは?
日本は育成が進んでいないのではと思います。つまり、日本サッカーの未来は明るくない。
チームが増え、受け皿は増えている。高卒でプロになれなかったら大学へ。
大学サッカーで鍛えられた選手が、4年後プロとして契約。
18歳から22歳の期間を大学サッカーで鍛えてもらって、即戦力で加入してもらったほうがクラブの負担は減るし、選手達も試合に出られないかもしれないリスクが減る。
双方にとってかなり合理的ですよね。
サッカー日本代表で大卒の選手たちが躍動していますよね。
伊東純也選手(神奈川大卒)や守田英正選手(流通経済大卒)、山根視来選手(桐蔭横浜大卒)、三笘薫選手(筑波大卒)、古橋亨梧選手(中央大卒)、旗手怜央選手(順天堂大卒)、上田綺世選手(法政大卒)、長友佑都選手(明治大卒)などなど多くの大卒選手が日本代表を支えている。
いいことです。とはいえ、この現状どうなんでしょうかね?
大学経由しても、遠回りにはならない。むしろ活躍できているってことはいいことだと思います。
でも大学を卒業する『22歳』というのは、サッカーの世界では若いとは言えませんよね。
ヨーロッパや南米、世界では、10代の選手がトップリーグで活躍したり、A代表でデビュー活躍している。16歳、17歳で当たり前にプロデビューする。
メッシも、17歳。ネイマールは、ブラジル代表に18歳で選ばれている。
そういった相手と戦っていくためには、今の現状は悪くはないけど、決していい状態ではないってことを認識しないといけないですよね。
選手の問題ではなく、指導者の問題?
とはいえ、ヨーロッパのリーグで活躍している日本人も多くなってますよね。
海外の選手だけで日本代表が組めるなんていうとんでもない時代になっています。
とはいえ、トップリーグ、チームで活躍している選手はまだ多くない。
高校年代に目を向けても、高卒から海外に挑戦する選手も出てきていて、技術、戦術理解などレベルは確実に上がっていると言えるでしょう。
じゃーなぜ世界に遅れるのか?
選手達の問題もあると思いますが、指導者の問題が大きいのではと思います。
海外は16歳、17歳でプロデビューするのも選手の能力がすごいのは当たり前ですが、起用する指導者、監督がいるからデビューするわけですね。
日本でもガンバの宇佐美や、堂安など若くしてデビュー活躍していた選手はいますが、若い選手は大事に育てる風土があると思います。チャレンジしない。失敗を追求する。
やっぱり育成には時間がかかるし、時には色々なことから守らないといけない。
それでも、選手達のレベルが上がっているのに比べ、指導者のレベルが追いついていないのもあるんでしょうね。
監督のライセンス問題なども叫ばれていますが、素晴らしい経験がある元選手がいい監督になるかどうかはわかりませんが、選手達の助けにはなる気がします。
現状を見る限りライセンスのありなしが重要な問題だとは思いませんね。
とにかく、今のままだと世界との差は広がる一方な気がしますね。選手達だけでなく、指導者も世界に出ないと世界には追いつけないんじゃないでしょうか?
さいごに
今回は、日本のサッカーの未来は明るいのかでした。
現状暗いとしか言えないですが、若くて、素晴らしい才能と実力を兼ね備えた選手達が増えているのは間違いない。あとは、それを発揮できるかどうか。
自分たちの才能を生かすも殺すも本人次第ですが、周りの大人、指導者がサポート体制をしっかりしないと。
個性を伸ばす育成に期待したい。オールマイティよりもスペシャリストを。
おしまい
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